—日本の近代写真史に触れるヒストリカルな写真集
日本近代写真のパイオニアであり、“カメラの詩人”と謳われた、渕上白陽(淵上白陽)。満洲写真界の第一人者が、大連〜黒龍江、東満国境〜ホロンバイル草原まで、その足で全満州をくまなく歩き撮り集めた、在りし日の懐しい大陸風物詩。ストレートフォトグラフィの資料文献としても重要な一冊。
【回想シリーズ】
赤旗も紅衛兵もなかった戦前の中国・満洲国大陸—必死の覚悟で持ち帰られた数千枚のネガの中から、情緒豊かな風物や虚飾のない民衆の生活を鮮かに再現した貴重資料。総グラビア印刷豪華写真集。
《主な収録写真》
みなと大連／アカシアの街／関東州／金州城／南満の街々／遼陽の白塔／安奉線の山溪美／奉天城／新京素描／水都吉林／西満洲の街々／万里の長城／ハルビン／夏のスンガリ／高原の街札蘭屯・巴林／西部国境の街々／北満の露人部落／ロシア娘／ロマノフカ／牡丹江／松花江／黒龍江／北満の開拓村／ホロンバイル草原他
—風俗写真 マーチョ／蒙古の女／サモワール／エミグラント／地平線の落日／オボ祭り／ラマ踊り／奉天の露天市場／新京風俗十二景他
—その他 旧満洲国全図・随筆・短歌・詩他