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ソプラノによる山田耕筰歌曲集(第1集) 〜たゝえよ、しらべよ、歌ひつれよ〜

¥5,343 税込
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収録曲 全42曲(2枚組)

 

 

—山田耕筰の代表的歌曲・スタンダードを網羅。第1・2集合わせた収録曲全100曲で'94年日本レコードアカデミー賞受賞! あの日の歌が、関定子の豊かなソプラノ、塚田佳男のピアノ伴奏と共に、今鮮やかに蘇る。思い出のメロディをいつもあなたの傍に。

 

《'94年日本レコードアカデミー賞受賞》

《'93年レコード芸術誌特選盤》 

 

 

■収録曲【ディスク1】

 

『雨情民謡集』

 1. 捨てた葱(野口雨情)

 2. 紅殻とんぼ(野口雨情)

 3. 二十三夜(野口雨情)

 4. 波浮の港(野口雨情)

 5. 粉屋念仏(野口雨情)

 6. この道(北原白秋)

 7. かやの木山の(北原白秋)

 8. 待ちぼうけ(北原白秋)

 9. 砂山(北原白秋)

10. 赤とんぼ(三木露風)

11. 子守唄(日本古謡)

12. 夜明け烏(野口雨情)

13. 松島音頭(北原白秋)

 

『寂しき夜の歌』(大橋房子)

14. 衣づれの雨

15. 独りゆけば

16. かげの花

17. おとめの心

 

『風に寄せてうたへる春の歌』(三木露風)

18. 青き臥床をわれ飾る

19. 君がため織る綾錦

20. 光に顫ひ日に舞へる

21. たゝへよ、しらべよ、歌ひつれよ

 

 

■収録曲【ディスク2】

 

『AIYANの歌』(北原白秋)

 1. NOSKAI

 2. かきつばた

 3. AIYANの歌

 4. 曼珠沙華

 5. 気まぐれ

 

 6. からたちの花(北原白秋)

 7. 野薔薇(三木露風)

 8. 電話(川路柳虹)

 9. 青蛙(三木露風)

10. 青い小鳥(川路柳虹)

11. ペィチカ(北原白秋)

12. 鐘が鳴ります(北原白秋)

13. あわて床屋(北原白秋)

14. 城が島の雨(北原白秋)

15. 愛と祈り(大木惇夫)

 

『露風之巻』(三木露風)

16. 嘆

17. 風ぞゆく

18. 燕

19. 異国

20. 樹立

21. 唄

 

 

《各誌レビューより》

 

「レコード芸術」('93年11月号) 畑中良輔氏

 

91年、日本民謡をそれぞれの作曲家が自由にパラフレーズした「日本民謡にルーツを求めて」のリサイタルが文化庁芸術祭賞を受賞し、その曲目でのCD「郷愁〜ソプラノによる日本民謡」が日本フォノグラムより発売された時、この欄で彼女の歌唱への新鮮なおどろきを記した。 かたやテノールのマルティヌッチを向こうに廻して一歩もひけをとらず、見事な<アンドレア・シェニエ>終幕の二重唱をサントリーホールで歌い切った時、私は自分の耳が信じられなかったほどだった。イタリア・オペラと言わず、都響による若杉弘のヴァーグナー・シリーズにも登場して、行く所可ならざるはなし—の関定子である。この九月にも音楽之友社主催の「日本民謡の調べと歩み」シリーズ第1回、「山田耕筰の夕べ」で、このCDの最初に収められた「雨情民謡集」を歌って満場を驚倒させたばかりである。 ドラマティック・コロラトゥーラというのか、いずれの範疇にも属さないオールラウンド歌手と言おうか、全く不思議な存在としか言いようのない彼女の声だが、どの歌にも強烈なメッセージがこめられている。《寂しき夜の歌》全4曲が聴けるのはこのCDがはじめての上に、この地味な歌曲集をこれまでに聴かせる力量は、全くあなどり難いものがある。山田耕筰がCD2枚、全42曲もまとめられたのは初めてのことだ。 

 

 

「レコード芸術」('93年11月号) 佐々木行綱氏

 

昨年11月号でご紹介した「関定子/郷愁〜ソプラノによる日本民謡集」で話題を投じた関が、今回もピアニスト塚田佳男と組んで優れた演奏を展開している。まず最初の藤原義江が作曲者の伴奏で初演した「雨情民謡集」が素晴らしい。関は先のCDでも日本民謡と邦楽への理解の深さを示してくれたが、ここでもその長所を十分に発揮し、最初の〈捨てた葱〉から、日本的な情緒を丹念な歌いぶりの中に豊かに表している。〈二十三夜〉もよいが、特に〈波浮の港〉での邦楽風の節回しの巧さに感心させられる。次の一連の小品も〈赤とんぼ〉〈子守唄〉などでは、詩情が目に浮かぶような思いがする。その後に収められた大橋房子の詩による《風に寄せてうたへる春の歌》(全4曲)では後者が優れ、作品の豊麗さを伸びやかに歌い出している。二枚目は《AIYANの歌》(全5曲)で始まる。ここでは〈曼珠沙華〉と〈気まぐれ〉が隙のない緻密な演奏。その2曲に較べ他の3曲は、関にしてはやや表現しきれていない思いがする。〈NOSKAI〉では、夕暮れの雰囲気となまめかしい遊女の姿が浮かんで来ないし、次の2曲も陰影が淡い童謡を交えた小品では〈からたちの花〉が秀演。童謡も素直に快く歌っている。ただ〈あわて床屋〉は鮫島有美子の解釈の方が面白い。最後は三木露風の詩による「露風の巻」より6曲、〈唄〉を除いて初期の歌曲で結んでいる。 以上書き記したように、作品によって関の演奏に多少のむらはあるが、よく考察されているし、よく磨かれている。またひたむきな歌いぶりも好ましい。今後も日本歌曲への情熱を燃やし続けてほしいと思う。塚田も美しい響きと、よく彫琢された表現で見事な演奏を繰り広げている。

 

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